棚からぼた餅? 塀からヒーロー?


 ヒーローの条件ってさ、何だと思うよ?
 やっぱ力だよな。力が無くちゃ始まらないわ。
 悪を討つには力がいるし、弱きを助けるのも結局は力。
 弱肉強食は真理って事だ。

 ただ、力っつっても色んな種類がある。目に見える腕力や財力、他には数の力ってのもある。それらの力が強ければ、どれを使ってもヒーローとして華麗な活躍ができるんだろう。
 一方、目に見えない力ってのもあって、こっちはなかなか測りにくい。知力や精神力、運の力も侮れない効果を発揮する。

 でも、持っていても大した威力のない力も、まあ、あるわな。
 そして、そんな力でヒーローになれるか? って言えば……




 少年少女が手にした力は、ギフトと呼ばれる魔法の力。その贈り物は人を選ばず、聖者悪人ランダム配布。
 目覚めた力で悪事を働く、そんな輩が増えてく中、正義の連中現れた。その名はヒーロー!
 ギフトの力に対抗するため、ギフトの力で正義を示す。

 彼らに憧れ抱いているのが平凡学生『武子誠二』。贈り物を受け取り損ねた、無力で普通の少年だ。
 対極に立つは誰もが畏れるチートギフトを持つ少年。ギフトは一人一つまで、そんなルールを無視した肩書き「千のギフトを持つ男」。
 最強と誉れ高い悪童と、ヒーロー願望持つ少年が、学校の外でばったり出会って驚いた。

 二人の望みが奇妙に噛み合い、運命の歯車動き出す。
 十傑という肩書き背負い、はったり力でどこまで行ける?
 幻想の力を振りかざす、無力のヒーロー。
 ここに爆誕!


(これ、さりげなく韻の一つでも踏めたら格好いいんすけどね~)



 あ、五話で話が動いてるっす。
 ……てかこれ、誠二無双始まる感じ?