きみとともだち

作者 叶 遥斗

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7人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

これは、素晴らしい作品です。
主人公の成長とともに、作品自体も、そして読者も成長していく物語。
子供向けだからといって誤魔化すことなく、真正面から物事をとらえた、まさに妥協のない児童文学です。
言葉選びや、題材、テーマも素晴らしく、様々な取材に基づいて丁寧に作り上げられたのだな、という感じがします。
子供だけではなく、大人にも読んでほしい、名作です。

★★★ Excellent!!!

もりの学校での悲喜こもごもです。

小学生向けに書かれていますが、親子で、兄弟姉妹で読まれてもいいかと思います。

そこで、分からない事を訊く勇気と能力を養い、又、調べる事を学べるでしょう。

私は、美術の、教諭をした事もあり、学生時代に絵本同好会にもいました。

そして、小学生の子がおります。

挿し絵はなくとも、多彩な美しさを奏でる色指定もあったりして、そこにしかけをつけたくなりました。

擦ると字が浮き出る、シール遊びをする、立体にする、砂アート風にする。

アイデアが止まりません。

私がこうなのですから、本作、『きみとともだち』は、無限の可能性を持ち合わせています。

三年生になったら、お話も一緒に作りたいですね。

ぺこり

★★★ Excellent!!!

狼の気持ちを描いた名作に「あらしのよるに」シリーズがあります(絵本ですが、対象年齢は7歳以上かな)。親も楽しめる話ではありますが、うちの子にはその世界観があまり伝わらなかったようで……

小さな子供って難しいです。男の子も女の子もそうですが、親とフィーリングが合うことってなかなかないんですよね。なので、絵本はたくさん準備。図書館に通っていくつかためして、気に入った本があったら何回も読んであげることが必要。別に子供の学力を伸ばすため、とかではなく、子育てとして必要なんです。親としても「ここは今理解できているのかな?」「ここはなんとなく楽しんでいるのかな?」 と本と子供の表情を見比べながら試行錯誤を繰り返します。

そんなふうに日々感じる中で「こういったアプローチがあるのか!」とびっくりしたのが今作です。是非大きな文字で、フォントの色指示に従って印刷して子供に読んであげたい。子供が気に入れば何度でも読ませたい。そんなお話。

いくつかの絵本を経由して、ちょっとだけ文字だけの本にステップアップさせたいな、というお子さんがいらっしゃれば、是非読んであげてほしい。そのあと、やはり絵本に戻るかもしれませんけれど(「かいけつゾロリ」シリーズなんて、小学校高学年でも楽しんで読みますしね)

だけど、このお話には子供をさらに飛躍させる力があると私は感じています。それは「子供が自ら話を作る力」。絵本を読んであげるだけだと子供自らが話を創造するのって大変かもしれない。絵を描くことが難しいとあきらめてしまうかもしれない。だけどこういった素晴らしいお手本があれば、自分もお話を作りたい、自分にもできるかも、と思えるかもしれない。お話に色をつけるところを見つけて色鉛筆やクレヨンを使って工夫するかもしれない。もともと絵日記が苦手で中学の美術の成績が10段階で2だった私は痛切にそう感じるのです。

長々と… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

 友達何人できるかな?

 知らない場所や知らない人と関わるのって、不安があるよね。不安を楽しめる人もいるんだけど、そういう人だって何度も何度も新しい出会いを経験して、始めて面白さに気がつけるんだと思う。最初はみんな「これからどうなるんだろう?」「何が起こるんだろう?」って姿のない心の重たさを感じるものなんじゃないかな。どう?

 仲良しの輪を作ってる人達って、不思議と同じような雰囲気を持っているように見えるんだ。輪の外から、中に入ってもいいのかなって考えちゃうのは、きっとその雰囲気を自分が持っているのかどうかわかんないから。
 でもね、それは相手だって同じなんだと思う。相手だって君の事を知らない。だから、どんな雰囲気を持っているのかわからなくて、近づきにくいって思ってる。きっと、強い弱いはあるけど、みんな一緒。

 自分から進んで友達の輪を作るのは難しいかもしれない。でも、相手が近づいてきてくれたら、ちゃんと向き合ってお互いの不安を無くしてあげると、仲良くなりやすいのかもしれないよ?
 だからね、最初にできた友達って特別だったりするんだ。
 知らない人から認めてもらえる嬉しさや、相手を認めてあげられる心を持っているって自覚する強さ。居心地の良い空気感と、安心感。友達からは色んな物を学べる。
 ちょっと内気なちょびた君には、ちっちゃなちっちゃなお友達ができたね。二人は全然違う種族なんだけど、お互いを理解する事で距離が縮まったんだ。
 相手の怖いところはすぐに見つかるけど、いいところを見つけて認められる。どっちも強いなって思った。

 この作品の最初の章は、小学校低学年の子に宛てて書かれた作品なんだって。その子が読めるように、ほとんどひらがなで書かれているし、難しい言葉も出てこない。
 そして、興味と刺激を与えるように工夫も欠かしていないね。こういう配慮はすごく時間が掛かっ… 続きを読む