怪我をしていた僕を助けてくれたのは、一人の少女・君だった。僕の片足はもげていた。君はいつも女にぶたれていて、僕は君を助けたいと思っていた。しかし、僕と君との間には、言語の壁があった。僕には君の言葉が分からない。君には僕の言葉が分からない。
ある日、君はお使いの為に僧侶のもとを訪ねる。そこにあった写真に、見覚えがあった。写真に写っているのは、少年と少女。少女は、君だった。しかし少年の方は誰だったか思い出せない。思い出せない、ということは、知っているということだ。果たして、その少年は誰だったか。
そして僕はカラスの襲撃を受け、片目を失う。泣くことが出来なかった少女の為に、僕は片目から涙を流す。
少年と少女の隠された関係。
そして僕は誰なのか?
是非、御一読下さい。