ひきこまれる、世界観

すてきです。
一言で言うなら、本当にすてきなお話です。

美しいことばの数々に、丁寧な情景描写、
不思議でわくわくする和風ファンタジーの世界観、
そして何より、もどかしくなるくらいきゅんきゅんする淡い恋の行方。

無茶をするかさねに、いつも文句を言いながら、突き放すようなことしながら、けれどさいごにはその手を握ってくれる、そんなイチ。
読者の私たちまで好きにならないわけがない。

登場人物ひとりひとりが、声を発し動くのが自然と浮かび上がってくるような、
自分もその世界に入り込んでしまうような、そんな気持ちにきっとなるはず。

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