概要
機動鎧装、ギアスーツが開発され普及した遠き未来。世界を震撼させたある戦争が終結し十年。人々の意志は一つになったはずだった。しかし争いは終わらず、人は再び人との戦争を繰り返していた。
――――過去の英雄はそんな人類を憂いていた。
――――虚ろな少年は汚れた蒼海を見つめていた。
天空から舞い降りる黒いギアスーツ。そして蒼海に佇む薄紫色のギアスーツ。
英雄、そして少年の願いは交差する。ただ、大切な者と生き残るために。
◆一章は専門用語などで難解ですが、二章にて説明される予定です
◆レビューなどはお気軽に。★の数はいつでも変更できます。文字も無理に書く必要はありません(あればあるほど作者は喜びますが)
◆現在、九話までの誤字などの修正をしました
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!空の青と海の青を結ぶ一筋の光、その少年の名は
いやあ、ボリュームのある作品でした。
作者様の豊富なメカ設定や描写は、積み重ねられた知識と研鑽されたスキルとセンスを感じます。
ひと言で表すならば――――分かっているな、と。
ただ、書きたいことを書ききっている、それが全体の足枷となることもあるとも感じます。
作者が分かっている反面、分かっている読者としか作品の深い相互理解は難しいであろうという、ある意味ロボットモノの宿命です。
また、圧倒的な勢いをして描かれた最終決戦、おっと目を引くキャラクター性を鑑みれば、文章のクリーンナップと人間同士の関係性をブラッシュアップすることで、恐らく。
この作品は全体をコンパクトにしな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!濃厚なロボット新世代
昨今のロボットアニメは、まるで値段だけ高い薄切り肉
昨今のロボット特撮は、まるでコーティングや見た目に拘りすぎた、日持ちのしない味付け肉
そんな中彼のこの作品は、ボクの大好きなアニメ黄金時代を色濃く受け継いでいる
若いからこその発想と、大切な何かを併せ持つ作品
細かい設定が重く感じるひともいるだろう
キャラクターだけでいいと感じるひともいるだろう
しかしながらロボット作品というものは、ロボットとキャラクターが均一でなければならない
ロボットの性能だけではつまらない
キャラクターが可愛かったり、かっこよかったりするだけでは飽きてしまう
世界観、ストーリー、設定、背景、キャラクターすべてを均一…続きを読む - ★★★ Excellent!!!知らなければ、守ることはできない。平和も……心も。
人間をグレードアップする兵器……鎧装を、以前の「外敵」から同胞であるはずの人類に向けてしまった世界。
人の欲、意識は、大きな禍根を残すことになる……。
……正直に言ってしまえば、文章には拙い点が多く、読むときに閊えてしまうことも多々あった。
ただ、この作品の根幹に流れるテーマ、心を震わせる慟哭、何よりも「彼」の流した涙が、私の心を突き刺した。
有体に言えば文章力などは磨けばどうにでもなるのだ。だが、セリフで、描写で、鷲掴みにしてくる魅力は代えようがない。
その魅力にたどり着くまでは距離があるが、少年の……ニーアの悲痛な叫びを聞けば、直前まで評価に悩んでいた私の背を押す「コア」に触れてもらえる…続きを読む