十九世紀末のフランスを舞台にした叙情性溢れる恋愛ストーリー

まず何といっても、作品全体から立ち上る叙情的な雰囲気が素晴らしい。
パリの街並みを描写するテキストは品が良く、独特の妙味が漂っています。
また、ヒロインのアルメルをはじめとする登場人物は、非常に魅力的で、会話のユーモアには読んでいて思わず頬が緩んでしまうことも。
基本的には恋愛物なのですが、適度なミステリ要素もアクセントになっていて、ひたすら洒脱な傑作です。

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