宇宙をいく六畳間、昭和レトロとSFの融合で描かれる、とある日常小説

 以前ドラマでやっていた「ノーコン・キッド」を彷彿とさせる、男女3人のレトロゲームを題材にしたお話です。このゲームは子供の頃にやったと、思わず誰かに思い出話をしたくなるテーマに、童心がくすぐられます。

 某鉄道のゲームの回でも、ピンチを帳消しにする方法と聞き、多くの人が「あぁ、アレのことね」と思い出を呼び起こすでしょう。しかし、なかなかお茶目な登場人物は、意外な解決法で攻めてきます。
 ドラクエ2の回はプレイまでの描写。私の復活呪文のあれには思い出がありますので、とても共感しながら読ませていただきました。

 非常にポップな展開なので、ストレスなく気軽に読める小説です。畳の上で扇風機にあたりながら、ファミコンを遊んでいた世代の方々に読んでいただきたい内容です。

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