この作品は魔界が現代日本をお手本に法整備を推し進めている、特殊な世界。
そんな矢先に、現権力者が不治の病に。魔族たちは長く平和を保ちたいために極めて平和的(?)な解決策を思いつく。
片や、司法書士筆記試験は通過したが口頭試験に難ありの本作の主人公。
落ちたと思い込み、砂浜でたそがれていると美女二人に拉致される、彼女たちの目的は?
だいぶ、というよりものすごく快適な魔界ライフを満喫している矢先に訪れる魔王の死。
勇者の現在職業がかなりアレだったり、父親の死に対して真面目にふざける息子たちと、コミカルな描写が多い上、法廷シーンはリアリティ溢れる一品。
主人公は法知識を駆使して平和的に解決できるのか? こうご期待。
いやぁ実に革新的ですね。
我々の“魔界にはモラルを養う基盤が出来上がってない”という先入観があったればこそ成り立つ、
穿った着想から構築された世界観にまず驚きました! まさか、日本と魔界の教育水準の差異について、考える日が来るとは思いもしませんでしたもん(笑)
次に良いと思ったのが主人公ですね。
砕けた口調と親しみやすい人格をもち、現代の定番ネタにも精通したイマドキの青年。一見は軽薄そうにも思えましたが
その理念と情熱が発露する法理に富んだ弁論で、その印象は吹き飛ぶことになります。
作品の見所の場面であることも相まって、よりカッコよく見えました。演出の勝ちであると思います。
どんでん返しに次ぐどんでん返しでしたが、
20話のラストの行もなにやら意味ありげで、気になるところです。
次の更新お待ちしています。