死んだ人の魂が星になって落ちてくる世界。〈星詠みの巫女〉であるシャートは、その星を見つけるのが仕事。彼女に出来るのは、星の声を聞くことだけで、死を予言することも、防ぐことも出来ない。
一話完結形式で、亡くなった人と遺された人の生き様や想いを、主人公たちと一緒に辿っていくうちに……シャートが観たいのは〈生〉なのだろうなあ、と思いました。〈死〉を見つけることが役目ではあるけれど、その星の〈生〉を知ることで、彼女自身も生きたいのだろうと。
生死がテーマなので、全体的に物悲しく、切ない物語です。それでも、遺された人々の生きる姿に希望を感じました。