レベルが違う。このサイトの看板として成り立つ

冒頭から引き込まれるように、最低限の文字で設定が記される。
そして、約7万文字ということもあってか、登場人物も主立っては主人公とヒロインの二人となる。

だが、この完成度はちょっと、ほかの投稿作品とは比較にならない
出版したり、賞をとった作品も含め。だ。

作者の詳細がプロフィールにあまりないし
このサイトの創設にあたって、角川から『お手本』として投稿されたプロの作品ではないだろうかと思う。

やおろずの神々や、宗教の専門知識も「素人はあまり知らない」が「わりかし一般的」なものを使用しているところや

詩によって、その場面を連想させる技術力など

ちょっと素人には表せない底力の深さを読んで感じた。

累計ではトップなのも頷ける。
むしろ、このレビューを書いた週間ランキングでは5位以内にこれがなかったことが驚いた程だ

今から物語を紡ぐ人は、ぜひ参考にするべき文法が沢山織り組まれている、プロの作品だ。