長い休日も終わり、最後にどれを読もうかとあらすじをチラチラと見ていたら、こちらにあたった。
テーマは将棋
それだけなら、そう珍しいことはないが
「女流棋士」
となると
なるほど。同テーマの作品が、ぐっと減る。と、いうか有名どころでは遥か昔の朝ドラくらいしかないと記憶する。
昨今女性に将棋がブームになっているという情報もあるし、そういったところへのアプローチを感じるのは、なかなかに面白い
実際に、そういった作品が無いという事はこれがアマ作家ならではの視点だからだと思う。
作品の内容の方は
序盤の対局を棋譜で表された時は思わず「げ」となったが
その後は、特に将棋の知識がなくても、相手の心中などを中心に対局が進むので問題はない
文法が若干台本みたいのなのが、少し残念だが、アマ作品なのでそこは目をつぶって評価した。
終盤の怪物級の相手に、主人公の女の子が立ち向かうところは、かなり盛り上げて書かれており、少女を主人公にしながら、少年漫画のような流れを書き出しているところが、最大の見せ場か。
将棋に少しでも興味を持っている方は是非読んでみることをオススメする。
9月17日追記
久しぶりに読むと、ストーリーの舵がライトノベルというか、重い方向に動いていたが私は、このくらいのドラマが好きだ。
期待を込めて評価を上げておく