東京に突如湧き出た悪魔たち。対するは日本の神々。キリスト教の天使やシスター、北欧神話の神まで現れて、悪魔たちとガチバトル。
菅原道真、スサノオ、サタン、ラファエルといった、この人(神・悪魔・天使)知ってる! となる有名どころが勢揃い。神々や悪魔は、神話のエピソードを踏まえつつ独自にキャラづけされていて「イメージと違うw」となりながらも、その人間くささに親近感が湧く。
ヒロインの神子は白峰神(崇徳天皇)に仕える一般人。戦う力もなく、個性的な神々に振り回され、守られているばかり。だけど彼女なりに自分のできることをしようと奮闘していて、応援したくなる魅力を持っている。
文章がしっかりしていて読みやすく、特にバトルシーンが迫力満点。あの有名な武器ももちろん登場する。
神話に詳しい人にも、そうでない人にも、ぜひ読んでもらいたい。
※第二部エピローグ 神の国 まで読了
非常に面白いです。ソーが託された大神の言伝の扱い様を考えるに、作者もそのつもりみたいですが、是非、続編をお願いします。
キリスト教の天使と悪魔、北欧の神様、日本の神々の四者を登場させているので、図らずも日本の神々の性格が浮き彫りになっていて、そこが興味深かったです。日本の神々についても、1柱ごとに丁寧にキャラクター設定されていて、しかも、神様なりに悩みを抱えているので、思わず「頑張れ」と声援を送ってしまいました。
もし、これにインドの神々も参加し始めると凄く面白いでしょうね。読者の理解力を超えるかもしれませんが...。
それと、続編を書かれる際には、人間の登場人物も増やして頂けると、舞台設定に奥行きが出てきて更に面白くなるんじゃないでしょうか。今現在、悪魔の勢力が及んでいない西日本はどういう社会状態なのでしょう?そんなことを考えながら続編を期待するとワクワクします。
神々のストレートかつヒロイックな活躍、その中に潜む各々の苦悩、そして人間達の宿す切なる祈り。
爽やかな読後感と今後へのワクワクが湧き上がる良い物語でした!
神々がいずれも魅力的なキャラなので、一度読んでしまうと一気に引き込まれる事間違い無しです!
ゲームや漫画で言えばメガテンとかヘルシングとかシャーマンキングが好きな人は絶対に気に入ると思いますよ!
ところで道真公格好良すぎませんかね! ネタバレになるので細かいところを避けて語らせてもらうんですけど、こういう「普段は穏やかで優しい知的な先生だけど、一度戦うとなると嵐のごとく全てを薙ぎ払う」みたいなキャラ好き! 中学二年生が大喜びしてる!
女性キャラで言うとツクヨミがやっぱ好きですね。別にツンデレが好きとかじゃないんですけど、弟との短いやり取りの中で好きになっちゃいました! なんだかんだ「あと一手」とか「ここ一番」での決め手やアシストなど、自分の力を理解しつつ上手く立ちまわってるのがいぶし銀ですね!
ともかく皆さん読んでください! 是非読んでください!
タイトルが魅力的で完結しているので読んでみたかった作品です。冒頭の導入が近未来SFのようで格好いいです。SF半分、ファンタジー半分といった印象で読みました。丁寧な説明もあり日本史の勉強になりました。ただクライマックスの部分に余韻が欲しかったのですが、これだけの文字数をあっという間に読めたので、文体は丁寧でした。意外と素手で戦うんだ、と思うと面白かったです。
締切期限までに完結されて、文字数も簡潔でちょうど良い、という点を鑑みると改めて評価に値する、と思います。ラストあと1000文字欲しかったのは本音ですが、締切を守るという事の方が作家として大事だと思います。その点も含めて素晴らしい作家さんだと思いました。実際、ラストまで読んでレビュー出来たので、読者にとっては世界観の全体像が見れて良かったです。確固たる作者さんが描きたい世界観、それを実現させたアクション小説です。