日本神話の「やおよろズ」悪魔退治で「魔物追う」

タイトルが魅力的で完結しているので読んでみたかった作品です。冒頭の導入が近未来SFのようで格好いいです。SF半分、ファンタジー半分といった印象で読みました。丁寧な説明もあり日本史の勉強になりました。ただクライマックスの部分に余韻が欲しかったのですが、これだけの文字数をあっという間に読めたので、文体は丁寧でした。意外と素手で戦うんだ、と思うと面白かったです。

締切期限までに完結されて、文字数も簡潔でちょうど良い、という点を鑑みると改めて評価に値する、と思います。ラストあと1000文字欲しかったのは本音ですが、締切を守るという事の方が作家として大事だと思います。その点も含めて素晴らしい作家さんだと思いました。実際、ラストまで読んでレビュー出来たので、読者にとっては世界観の全体像が見れて良かったです。確固たる作者さんが描きたい世界観、それを実現させたアクション小説です。

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