猫の王様の話

作者 朝陽遥

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★★★ Excellent!!!

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古今東西、猫を主題にした話はどういうわけかそこにある。
いつの間にか隣にいる猫のように、なぜか描かれずにはいられないらしい。
中には宇宙に進出する猫もいて、この猫の王様もそんな猫の一匹だ。

王様の姿と、なにゆえ船に乗りこむことになったか、そしてその行動原理が丁寧に描写されている。それゆえ、我々臣下は恐れ多くも王様がなにゆえ王様たりえるのかを知ることができるのだ。
王様は働かないが、義理堅く、誇り高い。そして自分の職務に忠実だ。

大航海時代よりもずっと以前から船に乗りこんでいたという猫。
古い昔話を踏襲しながら、宇宙という海を舞台に描かれる新しい物語。

安心しておすすめできる一作。

★★★ Excellent!!!

――

義理堅く、誇り高く、
己の生き方を曲げぬ、猫の中の猫。

宇宙船に乗り組む猫、王様は、
愛するもの、愛したものへの想いを抱き、
魔法ねずみの幻惑的な囁きと対決する。

飄々と、淡々とした語り口が、
王様らしくて、寓話的でSF的で、
すごく好き。

★★★ Excellent!!!

――

舞台が宇宙船、主観が猫、そして王様。珍しくも興味深い舞台で、低い視点から見える世界は、単調で滑稽で、切なくも愛おしい。

猫一匹と侮るなかれ。
猫でなければ出来ないこともある。
気高い王様は、それがどれだけ大切だろうと言葉には出さないのだ。

★★ Very Good!!

――

主人公の猫の王様が、自身のことをきちんと王様だと自覚して振る舞っている点が、とてもユニークでおもしろかったです。

それでいて、船に乗船している真の理由が、自身を拾ってくれた人間への義理という一本筋の通った男気溢れる点も魅力的でした。

★★★ Excellent!!!

――

まずはこの世界観の酔っていただきたい。
宇宙船と猫。この組み合わせの時点で必勝の体勢にある。
そして作者さま自身の教養とウィットを味わってほしい。
この文章はくせになる。

久しぶりにいいお話を堪能しました。
お読みでない方は是非。