変わらぬ味がそこにあるから

 たとえ、どれだけ刻を重ねても、或いは巻き戻しても。

 物語の真相は隠し味さながら。

 余韻の風味は、どれだけこの作品に入れ込んだかで味も変化するというもの。甘みも辛みも、ピリッと心にきたら、それは決して香辛料のせいだけではありません。

 ラストシーン、絵が見えます。漫画化希望。

 オトコノコはカレー好きだからね、しょうがないね、さながら胃袋にハットトリックぶち込まれたあげく、無慈悲スコアで完敗な気分。

 焦って彼女の心にオフサイドしてはダメ、チェンジオブペース、ディレイ、ディレイ、慎重に、大切に、時間を重ねて、取り戻して欲しい。ディフェンスをはがして、はがして、キーパーもひきはがして、いつかゴールを。

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