男子が読まなきゃ誰が読む

異世界に召喚されたのを皮切りに、次々と舞い込む困難、理不尽。それらをロボットで打ち砕いていくというプロットは、男子の心を魅了します。
しかし単なる勢いだけのロボット物というわけでもなく。国家や人々の対立関係、拳王機・王機兵などの世界観設定、細かい部分まで丁寧に練られている印象でした。
ただせっかくインパクトのあるキャッチコピーや内容なので、もう少し盛り上がる展開や要素を入れても良いかもしれません。その辺はこれからに期待ですね。

主人公の流狼を支えるメインヒロインのアルが魅力的です。……え、ヒロインでしょう?人口知能だのロボットだのは、関係ない!

※8月12日追記
また改めて最初から読まさせて頂きました。
やはり最大の魅力は緻密に作りこまれた世界観や設定であり、これだけの情報量を、しかし読者が逃げない程度に表現できるのは並大抵のことではないと思います。
意外にも本編を通して『アルカシード』の出番は少ないのですが、序盤での登場シーンにインパクト&爽快感が山盛りだったので、多くの読者を掴んだのだと思います。
深く練りこまれた『でっち上げ』の中に光る王道。それこそがこの作品のオススメポイントでしょう。
これからの展開も気になります。

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