概要
想い出になるくらいなら心なんていらない。永遠に繰り返せれば良いのに。
太陽を失い、不変の曇天に沈む廃墟城。
そこは、不条理な戯れによって「勇者」と「魔王」に引き裂かれた、ひとつの命の「双片身(ふたかたみ)」が眠る場所。
『はじまりのことば』に触れ、あまりに重すぎる「心」を得てしまった勇者。
兄を愛するあまり独占欲に呑み込まれた彼は、増えてゆく想い出の痛みに耐えかね、自ら世界そのものとなって永遠の停滞を望む。
一方、声を奪われ、殺され続ける配役のまま置き去りにされた魔王。
二つの悲鳴に導かれ降り立った言霊の綴り手のルーシャは、傷ついたふたりの心を救うためにカルテを開く。
奪われた真名を再び紡ぎ、引き裂かれた魂の響きをひとつに結びあわせるとき、
停滞していた世界の歯車が噛み合い、止まっていたふたりの時間が静かに動き出す。
切なくも温かい、命と記憶のファンタジークロニクル。(第二部)
そこは、不条理な戯れによって「勇者」と「魔王」に引き裂かれた、ひとつの命の「双片身(ふたかたみ)」が眠る場所。
『はじまりのことば』に触れ、あまりに重すぎる「心」を得てしまった勇者。
兄を愛するあまり独占欲に呑み込まれた彼は、増えてゆく想い出の痛みに耐えかね、自ら世界そのものとなって永遠の停滞を望む。
一方、声を奪われ、殺され続ける配役のまま置き去りにされた魔王。
二つの悲鳴に導かれ降り立った言霊の綴り手のルーシャは、傷ついたふたりの心を救うためにカルテを開く。
奪われた真名を再び紡ぎ、引き裂かれた魂の響きをひとつに結びあわせるとき、
停滞していた世界の歯車が噛み合い、止まっていたふたりの時間が静かに動き出す。
切なくも温かい、命と記憶のファンタジークロニクル。(第二部)
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