概要
「写真を撮ってたよ。何もないところを」【ホラー週間・短編最高11位】
管理台帳では「更地」。
しかし現地には、手入れの行き届いた木造二階建て住宅が存在した。
市役所の空き家調査員が現地確認へ向かう。
呼び鈴も押していない。
声もかけていない。
それでも玄関が開き、若い男が調査員を見つめていた。
空き家調査マニュアル第4項。
――住人と遭遇した場合は、直ちに離脱すること。
規定に従って調査を中止した調査員の報告書には、青いボールペンで短い指示が書き加えられていた。
――要現地写真。再調査を指示。
しかし現地には、手入れの行き届いた木造二階建て住宅が存在した。
市役所の空き家調査員が現地確認へ向かう。
呼び鈴も押していない。
声もかけていない。
それでも玄関が開き、若い男が調査員を見つめていた。
空き家調査マニュアル第4項。
――住人と遭遇した場合は、直ちに離脱すること。
規定に従って調査を中止した調査員の報告書には、青いボールペンで短い指示が書き加えられていた。
――要現地写真。再調査を指示。
貴重なギフトをありがとうございます✨️
これからも楽しんでいただけるよう頑張ります!
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!記録にはない。けれど、そこにはある。
市役所の管理台帳では「更地」とされている土地。
ところが現地を訪れた職員の報告書には、こう記されていました。
「現況 木造二階建て住宅一棟あり」
空き家現況調査報告書、職員の端末に残された音声、写真確認記録、過去資料、関係者への聞き取り――。
淡々とした資料だけで物語が進んでいくのに、読み進めるほど違和感が積み重なり、気づけば得体の知れないものが輪郭を持ちはじめます。
説明される恐怖ではなく、散らばった記録を自分で繋ぎ合わせていく怖さ。
「次の資料には何が書かれているんだろう」と、最後まで一気に読んでしまいました。
モキュメンタリーホラーを初めて読む方にもおすすめしたい作品です。