概要
精神世界へ潜り、人の心を壊す――世界を救うために
AIが社会を導く近未来。
女性士官リタ・クロサキは、AIに頼った言葉や作られた感情を嫌っていた。
精神を侵す謎の生命体エイドロンの出現により、リタは精神世界へ潜航できるアンドロイド、アイリーンと組むことになる。
そこでリタは、心を持たないはずのアイリーンの人間らしい温かさに揺さぶられる。
さらに、昏睡状態の妹エリカと、そのAI人格をめぐり、リタは「本物」と「偽物」の境界に思い悩む。
心とは何か。本物とは何か。
これは、心を押し殺した士官と、心を持たないはずの相棒が、精神世界の戦いの果てに自分たちの答えを選び取る。
近未来SFバディ。
女性士官リタ・クロサキは、AIに頼った言葉や作られた感情を嫌っていた。
精神を侵す謎の生命体エイドロンの出現により、リタは精神世界へ潜航できるアンドロイド、アイリーンと組むことになる。
そこでリタは、心を持たないはずのアイリーンの人間らしい温かさに揺さぶられる。
さらに、昏睡状態の妹エリカと、そのAI人格をめぐり、リタは「本物」と「偽物」の境界に思い悩む。
心とは何か。本物とは何か。
これは、心を押し殺した士官と、心を持たないはずの相棒が、精神世界の戦いの果てに自分たちの答えを選び取る。
近未来SFバディ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!少佐、報告があります。
どうやら「心を持たないはずのアンドロイド」が、泣いたそうです。
……はい。俺も最初はバグかと思いました。
ところが違う。どうも誰かさんのために泣いたらしい。
少佐、これってゴーストってやつじゃありませんかね?
「機械に心があるのか」なんて、俺たちがさんざん考えてきた問題を、今度はアンドロイドのほうから持ち込んできやがった。
しかもタイトルからして『精神潜航のアイリーン』。
精神に潜る?
俺なんか潜る前に、電脳の配線図見ただけで頭がショートしそうですよ。
ただ、ひとつだけ確かなことがあります。
泣いた。
それが演算結果だろうが、バグだろうが、ゴーストだろうが――誰かのために…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「本物」と「偽物」の境界で、心を問う物語
「不完全な本物」と「完全な偽物」。
この作品を読んでいて、特に印象に残った表現で素敵だなと思いました。
存在が人工物かどうかではなく、そこにある想いをどう受け取るのか。
「心とは何か」「本物とは何か」というテーマが、物語を通して丁寧に描かれています。
心理描写や場面描写も細やかで、登場人物たちの感情の揺れがしっかり伝わってくるのも魅力。
そして何より、タイトルにある「わたしのために泣いた」という言葉の意味。
読み進めた先で、それがきれいにつながった瞬間は本当に見事でした。
精神潜航という設定だけで終わらず、最後には「想い」そのものが心に残る作品です。