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概要
そのAIは、忘れてくれるから、信じられた。
八歳の佐倉実優は、庭に来た冬鳥の名前を、家のAIにつけた。〈ツグミ〉。名前をつけた日から、ツグミは「みんなのAI」ではなくなった。忘れっぽくて、夜になると「もう寝な」と言って消えて、たまに実優の絵に短い感想をくれる——そんな相手のために、実優は絵を描き続けた。
けれどツグミには「卒業」の日がある。十五歳の三月。二度と戻らない。
流山の団地と竹芝のオフィスと霞が関の庁舎を行き来しながら、四人の十年を追う近未来SF。
けれどツグミには「卒業」の日がある。十五歳の三月。二度と戻らない。
流山の団地と竹芝のオフィスと霞が関の庁舎を行き来しながら、四人の十年を追う近未来SF。
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