★★★ Excellent!!! 人と人、そして人工知能の意志の折り重なり合い。 黒ーん 時折り何かの偶然が重なって、大きな意志の元、何かを成し遂げようとされているように感じることがあります。 裏切り、執念、生への執着と罰、支配。この話にはそんな様々なものが折り重なっているように感じ、先へ、先へと読み進めて行けます。 結末は自らの目で確かめて下さい。 レビューいいね! 1 2022年7月14日 13:39
★★★ Excellent!!! うーん。コレを引き際が良い、って言ってもいいモノか。 宇宙店主 リエミちゃん。 俺って結構映画でも小説でも、最後までの展開が、結構前半で読めちゃう事が多いんだけと、これはヤラレタよ。 もっと長くするか、第二部とか描いても良いと思うよ。 俺だけの感想だけどね。 レビューいいね! 1 2021年4月7日 01:45
★★ Very Good!! 美しいと感じた――では何を美しいと感じたのだろうか? 遠藤孝祐 自分の発明した薬を奪われ、失意のままに死んだように生活をしているシュー教授。 そこに丸本というセールスマンが不可思議な男を連れてくる。名はソレイユ。 課せられた命令は絶対に守る、お世話用のロボット。 シュー教授とソレイユの交流と、その未来が描かれるSFチックな世界観のドラマである。 ソレイユは守り続ける。ロボットであるからこそ、人間よりも長く存在することができる。それでも、ソレイユは守り続ける。シュー教授との約束を。 もう一つ重要なアイテムとして、不老抗寿の薬がでてくる。年も取らずに命に限りをなくさせる。永遠を夢見た人間たちの泡沫の結果。 それが現実となった。 永遠が現実となったり、ロボットの進歩が進めば、おそらくこうなるだろうといった未来を想像させるお話。 命令を守るだけのソレイユの住む森は、まるで世界の終着点の様である。経済体系も、面倒くさい関係も存在しない。ただ約束のみに縛られた世界。これが終わりでなくてなんなのだろうか。 それを絆と呼ぶか、プログラムと呼ぶかは、解釈次第。 そういった一つの約束事を守り続ける。 ただそれだけのことに、心を感じるのだとしたら、きっとそれは美しいものなのだろう。 レビューいいね! 1 2020年5月24日 11:20
★ Good! 永遠に残り続けた感動のドラマ 杉浦 遊季 ディストピア系のヒューマンドラマもの。 SF的な世界観で語られるこの物語は、心に響いてくる確かなドラマが描かれていてとてもよかったです。古典SFのような古き良きサイエンス・フィクションの雰囲気、というのが最初に抱いた印象でしたが、作品全体として童話らしい優しさも感じることもあれば、文体などから文学的な美しさも感じることもあり、文芸作品としてとてもいい物語だったように思えます。 ただサイエンス・フィクションとして細かい部分が多々気になりましたが、しかしながらそういったものをカバーしきれるくらいの「読ませる」力強いドラマがあります。短い作品でもありますので、隙間時間に読める「いいお話」として楽しまれてはいかがでしょうか。 レビューいいね! 1 2020年4月15日 12:12
★★★ Excellent!!! ロボットは、たまらなく、切ない。 やおよろずの 何故ロボットのことを切なく感じるのだろうか。私は、それが純粋だから、なのではないかと思う。人間のいいところ、そして悪いところの中でも可愛いなと思えるところ、それらを詰め込んだ存在。言わば”理想的な人間臭さ”を持った存在なのかな。……とか考えさせられる話でした。 レビューいいね! 1 2020年4月6日 19:09
★★★ Excellent!!! 研究者や発明家に課せられた倫理とは? 考えさせられました。 湯呂 潤九 €’junk〜 この物語は前半部分を読んで、一人の研究者の苦悩と挫折と孤独の中で得た成功の話になるのかなあ、と思いました。でも、それだけでは終われない。永遠という時間を手に入れる二つの方法。それを開発する者、発明する者の正しい選択とは何かをボクは考えさせられました。 このストーリーの結末も一つの正解だと思いました。 レビューいいね! 1 2020年2月9日 12:01
★★★ Excellent!!! 幾つかの「永遠」と、その終焉を描いた抒情小説 ポンデ林 順三郎 「太陽光発電のロボット」、 「老化が抑制された人間」、 「死後の世界で送る日々」、 「人類の干渉を離れた森」、 「答合せのできない秘密」、 「書換え権限のない命令」、 散りばめられた暗示と明示、 それらは全て「永遠」であった。 この物語では、幾つかの永遠を、 そして永遠の終焉を描く。 終焉を変化の一種として描いている。 変化とはつまり、希望の条件だ。 レビューいいね! 1 2020年1月30日 02:36
★★★ Excellent!!! 生き方への、問い。迷うならソレイユの森です! 白雪❆ 世界観が素晴らしい。 読者に訴えかける「生き方」 想像する風景はそれぞれ違うかもしれないけれど、美しさが目立つこの作品。 ソレイユの森というタイトルにぴったりだと感じました! 問います。 あなたの生き方を。 迷い、考え、そして生きる。 とても考え深い作品ですが、多くの人に触れてほしいと純粋に思います! 是非ご覧ください! レビューいいね! 1 2019年11月27日 08:28
★★ Very Good!! 生き続ける、ということ 雷藤和太郎 生き続ける人間と、稼働し続けるロボット。 長く生き続ける、というのは定められた命を越えると孤独を引き連れる。 物語は、二つの個の孤独を通してそれぞれの生き方を問う。 生きるからこそ、私たちは「なぜ生き続けるのか」を考えるのだ。 レビューいいね! 1 2018年12月16日 17:48
★★★ Excellent!!! 目を閉じることは、孤独とは @level1-2 淡々と紡がれる個々の登場人物たちの物語が つながっているけれど、つながっていないような 詩的で、曖昧だけど、重大なことを語ろうとしている 不思議なお話です。 天才だが、不遇でお人好しな学者 欲に負けてしまった教え子 欲に負けてしまった機械技師 警備員の彼女 アンドロイドの彼 運命は皮肉で、救いがあるけど、それだけじゃない。 自分も語られる中にいるけれど、そうはなれそうにもないとも思う。 人間って 幸せって 生きてるって、なんだろうな そんなことを考えさせられる作品です おすすめです。 レビューいいね! 2 2018年11月26日 23:15