概要
薄れていく言葉の先で、彼女は初めて祈りを知った。
数十年前の千ゴミ数十年前の戦争の後に生まれた「残響の杜」で、ロボットのハルカは、老作家の介護と家事をお手伝いとして行っている。
老作家が最後の長編小説の口述筆記を続ける中で、ハルカは人間の記憶の曖昧さ、言葉の重み、そして物語の意味を少しずつ理解して行く。
老作家が最後の長編小説の口述筆記を続ける中で、ハルカは人間の記憶の曖昧さ、言葉の重み、そして物語の意味を少しずつ理解して行く。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!物語を越えた先の、祈りと、文学と
ロボットが出てくる。技術が発展して、ナラティブ(物語)を理解できるまでにはなったけれども、文学まではまだ理解しきれていないような、そんなAI。
ロボットに介護されながら、老作家が彼女に教えるのは、まだAIが理解しきれない表現や情景などの言葉たち。祈りを理解し、その橋を渡った先に、きっと文学への理解があるのかなと、そんな風に感じました。裏返せばそれは、未だ人間がAIよりも優れている点であろうし、いつかAIが辿り着く場所化もしれない。……私は現状AI否定派ですが、いつかそこに到達する未来も、楽しみにも思える。ロボットへ、子供に教えるように諭す老作家との構図が愛おしい。
戦争の跡が残る終の棲…続きを読む