概要
また蹴った。
襖の中から何かが蹴る音がした。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!襖の向こうにいるものが何かは知っている。確かめはしない。
本作は言いようのない予感と余韻の物語である。
流産とその後の同棲の解消。
いずれも理不尽な別離だ。
辛い経験を経ても、淡々と暮らす主人公。
そして彼女は理屈のわからない出来事に遭う。
押し入れから聞こえる小さな物音は、なにか。
生まれなかった存在か。
そもそも押し入れである。
人の体の中ではない。
結局、この世に生まれることは叶わないのではないか。
なのに、襖の向こうに、いる。
いるはずなのに、襖は開けられない。
だからずっとこのまま。
このまま日々が過ぎる。
奇異な現象と暮らす主人公の抱いた感情は何だったのか。
おそらく読む者各々が様々な思いを持つだろう。
惜別か執着か後悔か。
それ…続きを読む