概要
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~日記が壊れていく恐怖 ~
短い文章の中で、徐々に「自分」が書き換えられていく恐怖をうまく描いた作品です。ラーメンの場面から始まる軽い違和感が、写真や怪我の証拠という具体性を伴って積み重なっていく構成が秀逸でした。
最大の見せ場は「記録にないものは、存在しない」という一文と、その直後にペンを握る感触が消える結末です。日記というモチーフを使うことで、自分の存在そのものが記録に依存しているという発想に転化させた点に、短編としての強さを感じました。
367文字という短さでここまで読後に寒気を残せるのは、伏線の置き方と省略のバランスが巧みだからだと思います。タグの「意味がわかると怖い」に偽りのない一作でした。