概要
殺すはずの母は、もう死んでいた——。
【コンテスト用あらすじ】※ネタバレあり
大学生の駿河涼平は、支配的な母に自分の人生を奪われ続けていた。行動を制限・管理される日々の中で、彼は自分を救ってくれる神などいないと悟り、自らの手で母を殺すしか自由になる方法がないと気づいた。綿密な計画を立て、母の誕生日に母を殺すことに決めたが、当日、大学から帰宅した涼平を待っていたのは、血に染まって事切れている母の姿。十九年間の半生で募りに募った憎しみが、やり場を失う。
現場を見た警察が下した判断は自殺。だが、自分を苦しめてきた母が、精神的に参っていただなんて信じたくない涼平は、絶対に他殺だと言い張る。証拠を挙げるため、生前の母について調査を始めた。職場での孤立、祖父母からの支配と、自殺を指し示すような証拠ばかりが出てくる。メンタルクリニックで子
大学生の駿河涼平は、支配的な母に自分の人生を奪われ続けていた。行動を制限・管理される日々の中で、彼は自分を救ってくれる神などいないと悟り、自らの手で母を殺すしか自由になる方法がないと気づいた。綿密な計画を立て、母の誕生日に母を殺すことに決めたが、当日、大学から帰宅した涼平を待っていたのは、血に染まって事切れている母の姿。十九年間の半生で募りに募った憎しみが、やり場を失う。
現場を見た警察が下した判断は自殺。だが、自分を苦しめてきた母が、精神的に参っていただなんて信じたくない涼平は、絶対に他殺だと言い張る。証拠を挙げるため、生前の母について調査を始めた。職場での孤立、祖父母からの支配と、自殺を指し示すような証拠ばかりが出てくる。メンタルクリニックで子
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!僕が殺すはずだった母は、その日死んだ。
最初の数ページを読み始めて、こう思いました。大切に大切にゆっくり読もうって。
テーマや題材もそうですが、登場人物たちの心情や情景が繊細に丁寧に描かれていたからです。
完璧な統制。行動を抑制、制御され支配下に置かれた涼平がある種自分の人生を壊されたと実の母親を憎みついには殺そうとする。だが、実行に移す前に母が死んだ。自殺? 他殺? もし他殺なら一体誰が、と本来自分が殺すはずだった母を手に掛けた犯人を探ろうとします。謎が謎を呼び、母の生前の交友関係を探るうちにやがて──。
正直あらすじだけでも惹かれる内容なのですが、そのうえにサスペンスと重厚なヒューマンドラマがうまく溶け合った凄い物語でし…続きを読む