怪談の蒐集を趣味とする男性のもとに一人の依頼者から連絡が来た。 ある女性の飛び降りの瞬間を目の当たりにしてから、心霊写真だらけになってしまったらしい。 軽薄な態度の依頼者に、男性は苛立ちを覚えつつも応じていたのだが⋯⋯・ 「チャラさ」が怖さに繋がるという新鮮なホラー。 チャラチャラした態度の依頼者に「なんだこいつ⋯⋯」と思うわけだが、読み終えた頃には、その印象はまるで違ったものになるだろう。 こういう話では霊は添え物になりがちだが、そういうわけでもなくきちんとヤバい代物。 人も霊も怖いものは怖いのだ。
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