怪談や心霊に関するものを蒐集する主人公のもとには、よくSNSを通じていろんな情報が届く。今度の写真もそういう何気ないもののはずだったが──。いやあ、怖いですね……。あくまで主人公の一人称で語られるので、写真を送ってきた人の考えていることは一切わからないのですが、それがどうしようもなく怖い。どうしたらそんな調子でいられるのか。どうしたらそんなことができるのか。彼女をいったいどう思っているのか。──考えれば考えるほど恐ろしい人物です。一枚の写真から引き摺り込まれる狂気に、ずっしりと沈んでみてください。ぜひぜひ。
怪談の蒐集を趣味とする男性のもとに一人の依頼者から連絡が来た。 ある女性の飛び降りの瞬間を目の当たりにしてから、心霊写真だらけになってしまったらしい。 軽薄な態度の依頼者に、男性は苛立ちを覚えつつも応じていたのだが⋯⋯・ 「チャラさ」が怖さに繋がるという新鮮なホラー。 チャラチャラした態度の依頼者に「なんだこいつ⋯⋯」と思うわけだが、読み終えた頃には、その印象はまるで違ったものになるだろう。 こういう話では霊は添え物になりがちだが、そういうわけでもなくきちんとヤバい代物。 人も霊も怖いものは怖いのだ。
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