ハプニングの連続に、主人公も読者も心拍数が上がって
- ★★★ Excellent!!!
庶民の少女に不釣り合いなほど優秀な執事が仕える、これは誰もが夢見る設定です。夢見るだけ? 夢を叶えるのが小説です。
執事を養成するための専攻が存在する高校、ここから現実には存在し得ない物語への序曲が始まってます。思いもよらぬ理由による執事が侍従する場面から次第にテンポを上げていきます。
ハプニングの連続に、主人公も読者も心拍数が上がって。いやぁ、顔も赤くなっているでしょうねぇ。
クライマックスからラストシーンにかけて、あなたはどんな劇伴音楽を脳内再生しますか? 緩やかな室内楽でしょうか。刺激的な交響曲の幕開けでしょうか。
そんなものは似合わないとおっしゃる貴方。主人公もそうでした。本作に出会ったのも切っ掛けです。心拍数が上がる、甘い体験をしませんか。