概要
マンドレイクは恋する乙女の強い味方(!?)
ソーニャ・H・プリン十七歳は魔女である。アメリカ、ニューイングランド出身の彼女は現在、岡山県在住の従兄、安部蔵人の家に居候中だ。ソーニャは先祖伝来の魔導書『妖蛆の秘密』をマスターすべく修行している。その一環として今現在、マンドラゴラを育成していた。そこには魔術の修行という名目とは別に、その媚薬としての効果を密かに思いを寄せる蔵人相手に試してみるのも良いのではないかといういささか不純な動機もあった。そんな彼女らの前に現れたのはソーニャの魔導書を狙う異能の盗賊、田原藁人。ワーラットである彼は、意志の力によってネズミの姿へと変化することができるのだ。ネズミの姿で首尾よく二人の家に忍び込んだ田原だったが、予想外の迎撃に見舞われる。そこにはソーニャの使い魔、大型猫のホイエルが待ち構えていた……▪️ク