花天月地【第３６話　月だけが知っている】

＜あらすじ＞
涼州遠征軍出陣の日。赤壁の大敗から初めての魏軍の遠征、次期皇帝の曹丕にとっては初陣にも等しいその戦いを、腹心の司馬懿に委ねる。
大病から復帰して初めての従軍に挑む郭嘉、蜀に心を残しながら、魏軍の軍師として従軍する徐庶。
そして自分の存在意義をまだ見失ったままの陸遜。
様々な人間の思惑が錯綜する中、出陣する。

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＜呉＞

【陸伯言】（陸遜）
本作の主人公。陸家の若き当主。周瑜の許で軍術を学び、軍師を志す。聡明さと優れた剣術を使う武官でもある。

【甘興覇】（甘寧）
元水賊の武将。戦場では羽と鈴で身を飾り一騎当千の働きをすることから【鈴の甘寧】の異名を取る。

【周公瑾】（周瑜）
名高い呉の軍師。【赤壁の戦い】では総指揮を執り、連環の計と火…続きを読む