無職ニートの俺は気が付くと聯合艦隊司令長官になっていた

作者 中七七三/垢のついた夜食

100

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★★★ Excellent!!!

戦略オンラインゲームで出会った美少女の正体は女神様。
37歳ニートの山本功児は、気付けば1941年に飛ばされ、
山本五十六にすり替わり、聯合艦隊を率いる事になりました。

このままでは、史実通り戦死か、生き残っても軍事裁判で極刑。
山本功児が生き延びるためには、転移した1941年の歴史を塗り替えなければなりません。
そう、あの第二次世界大戦において、大日本帝国を勝利に導くしかない。
軍オタクの山本功児いわく。無理ゲー。
IFの第二次世界大戦の中で、この無理ゲーを、
どのようにかいくぐって行くのか。大変興味深い考察です。

作者様の中立的な視点と考察は、主人公の軍オタク・山本功児を通し
世界情勢、当時の戦況、軍内部の人間関係、
誰もが考え、誰もが正気とは思えない無茶な作戦が何故通ってしまったのか。
懇切丁寧に教えてくれます。

この手の話題に意見を述べると、右か左のレッテルを貼られがちです。
手に入れたい情報が、手軽に入る世の中です。
それぞれの思いや、考察、歴史知識をお持ちだと思います。
その上でご一読さても、とても有意義な時間を過ごす事が叶います。

第二次世界大戦、日本視点をご存知の方も、苦手な方も、興味がない方。それぞれいらっしゃいます。
しかし、
もうすぐ元号が変わります。元号が変わり、どれだけ時間が経過しても、
決して忘れてはならない歴史の流れを、今一度かえりみる、良い機会だと感じました。
皆様も、是非是非、ご一読ください。

また、作者様は、別のタイトルでもコンテストに参加されています。
『科学チートで江戸大改革! 俺は田沼意次のブレーンで現代と江戸を行ったり来たり』も連載されています。
こちらも、深い考察とIFの可能性にリアルなロマンを感じる事が出来ると思います。
是非是非、ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

多量の文献を参考にしているせいか、ご都合主義的な展開もなく自然な流れで読ませてくる。
登場人物も個性にあふれ、ともすれば暗くなりすぎたり無機的になりがちな戦史物に彩りを与えている。
あえて問題点を上げれば、不自然な位置の読点が目立ち、読みにくい部分が散見される点か。
とはいえ(私には)誤字脱字も見当たらず、間違った用法の慣用句などもないので、作者の文体の癖とでもいうべきレベルかもしれない。

このジャンルが嫌いでなければ、ぜひ一読を。

★★★ Excellent!!!

最新の情報を踏まえて面白くできていると思います

重要なことですが「情報が新しい」という事です。
 太平洋戦争自体は七十年前の出来事ですが現代の太平洋戦争の情報は五十年前に比較して全然違います。

個人的にはワシントンとサウスダコタでポートモレスビーの艦砲射撃を加えるところ、そして帰途に甲標的に襲撃されワシントンが舵を破壊されて放棄されるあたりにニヤリとしています。
 「撃沈」ではないところに「それらしさ」を「帰還途中で襲撃され舵を破壊される」ところに一次ソロモンとか三次ソロモンとか甲標的の戦艦襲撃などを連想します。

 装甲艇には魚雷艇に勝って欲しかったですが、さすがに無理がありますね。