無理のない展開

多量の文献を参考にしているせいか、ご都合主義的な展開もなく自然な流れで読ませてくる。
登場人物も個性にあふれ、ともすれば暗くなりすぎたり無機的になりがちな戦史物に彩りを与えている。
あえて問題点を上げれば、不自然な位置の読点が目立ち、読みにくい部分が散見される点か。
とはいえ(私には)誤字脱字も見当たらず、間違った用法の慣用句などもないので、作者の文体の癖とでもいうべきレベルかもしれない。

このジャンルが嫌いでなければ、ぜひ一読を。

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