観測者の手記

観測者が綴った手記。だいぶ昔のことだから覚えていないこともある。記録を集めては紛失する。どのページとどのページが繋がるのかわからない。膨大な過去の、思い出した分だけの記録。誰かが残しておかねばならないと本当にそう思っているのだけれど、今日は天気がいいから散歩したい。明日でいいや。

そんな著者による、ファンタジー世界の年代記。あるいはその草稿。
過去と未来を行ったり来たりする者が時々修正してくれるらしい。

星の名前はアカシャシカレだが、星が名乗ったものかどうかは定かではないし、著者と僅かな読者のみが知る呼び名かもしれない。