龍と天使。ほがりさんの作品群にて顔馴染みの存在が、こんなふうに作品世界の営みに組み込まれているのだと興味深く拝見しました。龍とは海そのもの、もっと言うなら自然現象そのものなのでしょう。他の生命を刈り取りながら、だれも龍を憎まない。『起こさないでくれ』の寝言交じりに人へ力の一端を渡したというエピソードに思わずくすりとしました。ほがりさんの作品世界を俯瞰でき、かつ作品単体としても魅力的です。