家庭内暴力に晒され続けた少女が、それでも最後に得たものは……。極限状態に置かれ続けた人間は、思考の幅が狭まると言います。ましてや親からの暴力を、子供は全て「自分が悪い」と受け止める傾向にあります。だからこそ主人公はこう考え、こう実行するしかなかった。現実でも問題になっている事項なだけに、なお一層悲壮感が際立ちます。ほんの僅かに得た救い、それもまた悲しいです。
こんにちは。 息苦しさを感じながら読みました。 主人公は、もがくだけもがいて救いのない救いを選びとったのだと感じました。終わりが、ちっぽけな救いでないのがいいです。最後あれだけ怖がっていたのに、勇気を出して掴み取った救いであることには価値があると思います。 人生に終わりを望む人ほど、引き込まれる。そんな作品ですね。
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