概要
きょうがあなたの復讐記念日
悪夢からさめた「私」は全身が椅子に縛られているのに気がついた。動物の被り物をかぶった十二人の男女。己の罪を思い出せ――。十二の武器が私に向けられる――。
柴田 恭太朗さん主催「【三題噺 #100】「宝」「話」「記念」」応募作です。
柴田 恭太朗さん主催「【三題噺 #100】「宝」「話」「記念」」応募作です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ホラー映画ファンの心をときめかすシチュエーション・スプラッタ・ホラー!
「SAW」や「ホステル」といったホラー映画の名作を想起させる、シチュエーション・スプラッタ・ホラーの傑作です。
目が覚めたら見知らぬ部屋で拘束されていて、動物の仮面をかぶった男女が入ってくる。テーブルの上の皿に載っていたのは……。
なんて、ホラー映画ファンならワクワクゾクゾクしてしまいますよね? もちろん現実に体験したくはありませんが……。
主人公はなぜこんな目に遭わされているのか、動物の仮面をかぶった者たちは何者なのか……数々の謎が解けたあとに待っているのは、鮮やかで痛快なオチ! ラストの一文もまたカッコよく、三題噺としても秀逸です。
痛い描写が大丈夫な方は、ぜひご一読を! 第1話を開いた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!謎めいた覆面の十二人。なぜ「私」は彼らに狙われねばならない?
怖いけれど、先が気になってぐいぐい読み進めてしまう。
主人公である「私」は、突然何者かに拉致され、身動きできない状態で椅子に拘束されてしまう。
目の前に現れたのは、馬や羊などの動物を模したマスクを被る十二人の人物。
彼らは一人一個ずとなんらかの「凶器」を手にし、「復讐」だとしてそれを振るおうとしてくる。
なぜ、「私」は狙われるのか。「罪」を思い出せと言われるが、一体何について語っているのか。
そんな疑問が紐解かれて行くと共に、絶体絶命の窮地に追い込まれて行きます。このまま何もわからないまま殺されてしまうのか。彼らの正体は一体なんなのか。
ホラーとしての怖さもさること…続きを読む