異世界で始めるシステム開発 ～僕のギフトはCUIコンソール。言語はBASICから始まる～

過労の果てに命を落としたシステムエンジニアの僕。
次に目覚めた時、そこは剣と魔法のファンタジー世界だった。

「アレン」という名の少年に転生した僕は、両親をモンスターに殺された過去の経験から、人々を守る冒険者になることを固く誓う。 そして迎えた十歳の誕生日。女神から生涯の相棒となるギフトを授かる「授与の儀」で、周りが剣や斧といった素晴らしいギフトを授かる中、僕の目の前に現れたのは、用途不明のただの黒い石板だった。

「ハズレだ」と誰もが憐れむ。僕自身も、その黒い板の価値をすぐには理解できなかった。
だが、悔しさと共に、元エンジニアの魂が静かに燃え上がっていた。
――これは、解析すべき最高の謎だ。僕だけが、この未知の仕様を解き明かし、最強の武器に変えられる、と。

詠唱も魔法陣も必要ない。
A…続きを読む