この科学技術、魔法を超える。――異端のダンジョン攻略者

――魔法と剣でダンジョンを攻略するのが当たり前になった現代。

高校生・篠宮レイは、魔法適性ゼロという理由で周囲から落ちこぼれと蔑まれていた。
だが彼には、ある“異質な力”があった。
それは、かつて宇宙開発のために祖父が残した、超高性能AI《OZ（オズ）》と、先進技術の設計図。

レイは魔法に頼らず、戦闘ドローン、重力制御、レーザー兵器、衛星通信といった科学技術を駆使して、独自のダンジョン攻略スタイルを確立していく。

「魔法がすべて？　……じゃあ俺は、“それ以外”で突破する」

嘲笑、差別、そして嫉妬。
それでも彼の名は、次第にダンジョン界の“異端”として囁かれるようになる。

そしてある日、誰も近づこうとしない“最凶の未踏ダンジョン”に挑むレイの姿が、ダンジョン業界の常識を塗り替える――。