概要
「だれでもいいからキスがしたい」――それが真水くんとの始まりだった。
『だれでもいいからキスがしたい』
大学受験前の夏課外でした、初めてのキス。
それが真水くんとの始まりだった。
“キス”を軸に綴る、別れと成長と「言えない本音」のオムニバス風短編集です。
この春、あなたの心に「ひとひらの余韻」を。
ーーーーーー
きっかけは、深夜のテンションでネットに書いたひと言。
「だれでもいいからキスがしたい」
友達への意地と、未知の体験への好奇心でネットに書いたそれを、まさか隣の真水くんに見られているとは思わなかった——。
油と絵の具の匂いがする美術準備室でした、初めてのキス。
それは思っていたよりも温かく、依存性のあるもので——。
付き合っていないのに。
この関係の先に、続きなどないのに。
唇を重ねるうちに、「だれでもいい」は「彼がいい」へと変わっ
大学受験前の夏課外でした、初めてのキス。
それが真水くんとの始まりだった。
“キス”を軸に綴る、別れと成長と「言えない本音」のオムニバス風短編集です。
この春、あなたの心に「ひとひらの余韻」を。
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きっかけは、深夜のテンションでネットに書いたひと言。
「だれでもいいからキスがしたい」
友達への意地と、未知の体験への好奇心でネットに書いたそれを、まさか隣の真水くんに見られているとは思わなかった——。
油と絵の具の匂いがする美術準備室でした、初めてのキス。
それは思っていたよりも温かく、依存性のあるもので——。
付き合っていないのに。
この関係の先に、続きなどないのに。
唇を重ねるうちに、「だれでもいい」は「彼がいい」へと変わっ
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!キスがしたい。キスをする。キスはした。そして――
高校3年生の夏休み、“私”はつまらない意地と好奇心からついネットの掲示板へ『だれでもいいからキスがしたい』と書き込んでしまった。とはいえそれで終わり、そのはずだったのに。課外授業で彼女の隣に座っていた男子、真水から『オレでもいいんですか』の返信が来て……キスだけの関係を始めることとなるのだった。
物語への見事な導入にまず目を奪われる本作ですが、キャラクターの解像度が本当に高いのですよ。
主人公の“私”と真水くん、ふたりのもどかしさやとまどいが濃やかな心情劇になっていることもですが、そこへ至るまでのこと――互いに互いを見た、しゃべった、思った、果てに意識した等々、本来はなんでもないも…続きを読む