メンバー募集
第58話
ボーカリストとしての意思に目覚めてしまったU-heiはTOMOHIROと共に、楽器屋さんを何件も回り、メンバー募集を始めた。後に生まれる新しいバンドでやる為の曲を書きつつ、メンバー募集用のビラを楽器屋さんに行っては貼らせて貰っていたのだ。が、楽器屋さんだけでは彼らが納得いかず、ライブハウスにまで、そのビラを貼りに行くようになっていた、一日中、歩き回った。が、現実は甘くなかった。中々、気の合いそうな人には、出会えず、彼らは立て続けにかかってくる、その「合わなさそうな奴ら」を断り続けた。明らかに態度がデカくて礼儀知らずな奴、ビラに自分たちの方向性を書いたにもかかわらず、それを無視して電話をかけて来る音楽のジャンルが違う奴、自分の話ばかりして、彼らの話は聞かない奴・・・「何やねん?アイツら。ちゃんとビラを読めや」とU-heiも、さすがにキレ気味だったという。「大丈夫や、合わない奴もいっぱいおるけど、合う奴にはきっと会える」とTOMOHIROは、キレ気味だったU-heiを励まし、またメンバー募集を続けた。
そんなある日の出来事だった。メンバー募集のためにU-heiとTOMOHIROが入っていったライブハウス、一人で来たのか、ステージにジッと視線を注いで、大人しくライブを観ている男がいた・・・
DAISUKEが出会ったバンド〜Blanc Neige〜 @Daisukemelody
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