生き霊使い

👻「生き霊使い」は、七倉イルカ先生の才能が光る短編小説です。

ホラー要素とラブコメディの要素が見事に融合し、読者を楽しませる作品となっています。占い師の老婆の言葉に振り回される主人公と美里のやり取りがユーモラスでありながら、背後に潜む嫉妬や人間関係の複雑さが描かれています。

美里が問題を解決するために奮闘する姿勢に共感しつつ、物語の進行とともに登場人物たちの感情の変化を楽しむことができます。

読了後には、心温まる結末に満足感を覚えることでしょう。
どうぞ、楽しんでくださいね！📚✨

　うむむ、意表を突かれたぞ！　と驚かされました。

　主人公は同僚の美里の愚痴を聞きながら歩いている途中、占い師の老婆に声をかけられる。
　インチキかと思って無視しようとするが、「生霊に取り憑かれている」として、身近で起こっている災難の数々を言い当てられる。

　「なぜ、『私』は生霊に？」と疑問が生じる中、そこには「ある恋愛感情」が絡んでいるらしいと見えてきて……

　生霊というとジトッとした情念のホラーやイヤミスなどと馴染み深い素材。それらに襲われる女性主人公が描かれますが、ジャンルは「ラブコメ」で、「コメ」成分がとっても濃厚！

　「おお、そう来ましたか！」と最後まで読み、「アハハ」と笑…続きを読む