写真コンテスト

第1話

女1「写真コンテストに応募したけど、また落選した」

女2「どんな写真応募したの？」

女1「これなんだけど……」

女2「すっごい綺麗。いい写真じゃん」

女1「でしょ？」

女2「どこで撮ったの？」

女1「石垣島」

女2「ちなみにタイトルは？」

女1「海(僕たちを生み出した生命の源に感謝の祈りを込めて)」

女2「ダサっ」

女1「これのどこがダサいの？」

女2「奈央、聞いて。有名な写真家になるために必要な才能は2つある」

女1「2つ？　写真のセンスさえあれば大丈夫じゃない？」

女2「違う。あんたのコンテストの結果から見てもわかるように、どんな美しい写真でも変なタイトルを付けたら落選する。つまり、写真家にはネーミングセンスも必要なの。あんた、本気で有名な写真家になりたいなら、コピーライター雇った方がいいよ」