エピローグ:時を超えて
2025年、地中海沿岸の発掘現場。
「これは……」
考古学者たちが、古い羊皮紙の束を発見した。それは、紀元前3世紀のものと特定された。
「カルタゴの造船技術に関する詳細な記録です」
その発見は、歴史学界に大きな波紋を投げかけた。記録の中には、当時としては革新的すぎる技術的知見が含まれていたのだ。
研究室で、一人の考古学者が羊皮紙を見つめていた。
「これは、まるで……」
その目に、不思議な光が宿る。船大工ハンノの記録は、確かにそこにあった。そして、その知恵は、新たな時代へと受け継がれようとしていた。
(完)
【転生船大工短編小説】帆船計画 失われた海洋帝国の記憶 ~カルタゴ、最後の技術者~(約9,700字) 藍埜佑(あいのたすく) @shirosagi_kurousagi
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