概要
ダビデ像の瞳の奥に、ミケランジェロはなぜ♡を彫ったのだろうか
フィレンツェに戻った26歳のミケランジェロは、ある少年をモデルにして、ダビデ像を彫ろうとした。
その少年の名はマッテオ。
マッテオは16年前のクリスマスの朝、フィレンツェの捨て子養育院に捨てられていた子だ。キリストと同じ誕生日をもつこの美しい幼子を描くために、芸術の街フィレンツェ中の芸術家が集まったものだ。
時にミケランジェロはバチカンにおけるピエタ像の成功で、すでに名声を博していた。
彼はマッテオに、ダビデのモデルになってほしいと頼むのだが、大工の彼は断り続ける。
その少年の名はマッテオ。
マッテオは16年前のクリスマスの朝、フィレンツェの捨て子養育院に捨てられていた子だ。キリストと同じ誕生日をもつこの美しい幼子を描くために、芸術の街フィレンツェ中の芸術家が集まったものだ。
時にミケランジェロはバチカンにおけるピエタ像の成功で、すでに名声を博していた。
彼はマッテオに、ダビデのモデルになってほしいと頼むのだが、大工の彼は断り続ける。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!とどめおかまし
十代は美しい。
若葉のように柔らかく、陽ざしを浴びて翠色に透きとおり、風に揺れて騒がしい。
芸術の水準が飛躍的にのびたルネッサンス期のフィレンツェ。大人に混じって仕事をしている少年の中に、神の贈り物と名付けられた美少年がいた。
すでに名声を得ていたミケランジェロは彼をモデルにしてダビデ像を完成させたいと少年に申し出るが、美少年はある理由からそれを断り、はやく一人前になりたいのだと云って大工修行に没頭している。
その理由は遠くの土地にある。
それを知ったミケランジェロは、少年の決意を尊重することで少年からの信頼を得、付かず離れずの距離から大人としての援助を少年に与える。
ミケ…続きを読む