シチュエーションから雰囲気から、何もかも最高でした。
社のある公園。そこに娘を連れて散歩に出かける。小説の自作の構想などをそこでのんびりと練ろうとする。
このシチュエーションが既に「素敵んぐな日常」と呼びたくなるような、ゆるゆるまったり感に満ちていました。
家とは別の場所で小説の構想を練る。これはものすごく贅沢な時間だと思います。その上で娘が「かぎしっぽ」と名付けた猫を見つけ、それを二人で探し回る。
ゆったりとした時間の中でのプチ冒険。ただの公園ではなく古刹の隣にあり、社があるというのも雰囲気いっぱい。日常なんだけど非日常。
間違いなく、何年経っても大事にしたい、素敵な思い出になる瞬間。それが綴られた本作、読み心地最高でした。
読むと確実に癒される、素敵なエッセイでした。