エヴリバディインポッシブル

僕が僕という物差しでしか、

物事をはかれないように、

君は君という物差しでしか、

物事をはかることはできない。


それは、恐怖そのものだ。

一般的な基準は、どこへ消え去った?

君を知ることは、

この世界を知ることよりも、怖いことだ。


「こんなの、誰にでもできるよ」

「こんなの、あたりまえだよ」


人それぞれ、物差しが違う中で、

どうして全てに当てはまっているような、

知った口がきけるのだろう。


僕があたりまえにできることが、

君にはあたりまえにできない。


君があたりまえにできることが、

僕にはあたりまえにできない。


それが、「あたりまえ」だ。


誰にでもできることなんて、

この世界にはきっと、ひとつもない。


君を知ることは怖いことだ。

けれどそれは、

僕の知らない「あたりまえ」を見つける、

最初の入り口なのだろう。


今日も僕たちは、

決して知ることのできない世界へ、

出逢いに行く。

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物語にならない物語。 言の葉綾 @kotonoha_life

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