面白さが寿司詰め。この読後感を共有したくてうずうずする…!
- ★★★ Excellent!!!
読み終わった後に流れを頭の中で整理しようと思ったら、あまりの情報量の多さで、自分が読んだのは本当に短編だったのだろうかと一瞬混乱。
最初から最後まで、とってもシリアスなお話です。
昨今の時世に対する風刺めいた部分や、古い技術を伝える師弟関係のかっこよさ、長く続いた家業への誇り、家族の絆、複雑な兄弟の感情、ハイテクとローテクの対比。
マンドラゴラがある世界観に違和感が生じない、ナチュラルな話の流れに兄弟対決への緊張。感動の人間ドラマがここにある。
のだけど。
終始シリアスなのに、笑ってしまう。作中の登場人物は常に大真面目なのに、読んでると肩が震える……。マンドラゴラ最大の謎がつまびらかになった時、このオチは絶対に知るべきだと、誰彼構わず読む事を勧めたくなります。私はなりました。