終始シリアス、だからこその面白さ!

Twitterでフォロワーさんがですね、面白いからもっと読まれてほしいって紹介してまして、それで興味を持っていたところそのツイートを見た方が読んだらしくて「超面白かった」と。

おいおいこりゃあ読むっきゃねぇと思い、震える手(誇張)でリンク先へ。

最高でした。
何せ題材がマンドラゴラですから、どっぷりファンタジーか、あるいはコメディ全振りかと思うじゃないですか。違うんですよ。思いっきりシリアス。誰一人ふざけてません。

ともすれば、

「あれ?そういやマンドラゴラって普通に農産物だったっけ?日本だと青森県産のが有名なんだっけ?」

と錯覚を起こすほど、めちゃくちゃ大真面目なトーンでお話が展開します。

さて、この世界、当たり前のようにマンドラゴラが存在するのは説明した通りですが、マンドラゴラといえば、引っこ抜くとそれはそれは恐ろしい悲鳴を上げるやつじゃないですか。その悲鳴を聞くと死んでしまう、っていう、とんでもない植物です。なので、人間は安全なところに避難しつつ、犬に引っこ抜かせて――という収穫方法がそれまでのやり方だったのですが、それだと犬が可哀想、命を何だと思ってるんだ!ということになりまして。

それで、犬を使わずに収穫する方法を考えなくてはならないのですが――。

途中途中、さらっと挟み込まれる「えっとこれ、いま笑うところだったよな?」というワードの数々。私も思わずあたりを見回しました。あれ?これ笑って良いんだよね?と。ですが、終始シリアス。誰一人ふざけていません。全員が大真面目なのです。でも、だからこそ面白い。

これは確かに共有したくなる。
ねぇ、この話題で盛り上がりたいから、あなたも読んで?

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