いまどき狂気って言葉もあんまり使わないほうが良いのかもしれませんが……。前半の美しい文章と、後半のギャップに、恐ろしいような、感動するような、不思議な気持ちになりました。「綺麗」と「汚い」、「純粋」と「狂気」、「愛」と「憎しみ」そういう相反する感情でぐちゃぐちゃに彩られた作品だと感じました。面白かったです。
1日1枚天使の絵を描く。そんな日々を過ごしていたわたしの元にニナシャナという少女が現れる。これはそんな日々を綴った物語。色彩も、言葉も、表現も。その全てが美しく、怪しげなくらい綺麗で。それでも美しい世界に魅了されて続きを読んでしまう。そんな作品でした。「綺麗な言葉」で綴られた物語。是非最後までご覧いただき、この物語の魅力を味わっていただければと思います!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(66文字)
さすがです。とにかくこの一言に尽きます。綺麗な言葉で紡がれる物語。綺麗な言葉を使う魔女。この「綺麗な言葉」というのが、物語のキーとなっています。そして、その意味が最後に明かされるのですが……綺麗と狂気が混ざり合う、すばらしい締めくくりでした。皆様もぜひ、読んでみてください。
初めの一文から綺麗な言葉で書かれた物語は、天使によって生まれたものでした。そして、その綺麗な言葉の裏側にあるものを知ったとき、本作の卓越性を目の当たりにしました。是非多くの方に読んでいただきたい作品です。
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