友人の死、廃病院の青い服、写真屋に来る変な客、DMを送ってくる捨てアカ、……、乱雑で胡乱な出来事がやがて収束し、一つの結論を導き出す、モキュメンタリーホラー的でハードボイルドなホラーミステリー。数々の怪異は恐ろしく、悲しい。怪談師と探偵という組み合わせでホラーを描くことで、やられっぱなしではない、無骨でハードボイルドな探偵ものの質感が感じられる。やがて一つの結論にたどり着き、収束する様子は美しい。ホラーにも物語性を求める人におすすめできる読了感。堪能してみてほしい。
久々にドキドキする怖い話だった…。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(115文字)
良い意味で気持ち悪さを感じさせるオープニングのサスペンスです。今後に期待!