概要
もっと降れ。降って全てを消しつくせ。はかなく綺麗な空の雪
世界を包んだ核の炎。
それから逃れた数少ない人類は地下のシェルターに逃れ、そこでいつ終わるとも分からない避難生活を送っていた。
ここに居る限り、放射能に怯えることはない。
自分たちは幸運だ。
助かったんだ。
当初はそう思い喜んでいた人たちだったが、やがて異なる問題が襲う。
そんな状況下で人々の心理にも変化が生じ……
※【お題「雪」】お題で執筆! 短編創作フェス2週目 への参加作品になります。
それから逃れた数少ない人類は地下のシェルターに逃れ、そこでいつ終わるとも分からない避難生活を送っていた。
ここに居る限り、放射能に怯えることはない。
自分たちは幸運だ。
助かったんだ。
当初はそう思い喜んでいた人たちだったが、やがて異なる問題が襲う。
そんな状況下で人々の心理にも変化が生じ……
※【お題「雪」】お題で執筆! 短編創作フェス2週目 への参加作品になります。
応援下さり、誠に有難うございます。
今後とも宜しくお願い致します。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!降り積もった優しさの分だけ、最期はどうか安らかな想いを
生存のために必要とされる食糧
まずそこに目が行きがちだけれど、
支援の手はそこまでで止まってやしないだろうか?
被災地や避難所に纏わる文を多く書いてきた実感から云うと
この物語の根底に流れている部分は、実は
現実世界に蔓延している心理なのかもしれないと
恐ろしくもなる
生きるために必要、から
食わせてやってるんだから黙ってろ、に
思考が滑っていくのを人は止められるだろうか
生きるのに必要なのは、優しさ
等と綺麗事を云うつもりはないが
想像力、というのは
もっとも見過ごされている
必須の人間らしさなのではないかと
改めて思わされる、
美しく切ない物語 - ★★★ Excellent!!!絶望と希望が交錯する地下シェルターの物語
「雪よ、全てを消しつくせ」は、核戦争後の地下シェルターという絶望的な世界で、わずかな希望を見出そうとする人々の姿を描いた作品やで。シェルターという閉鎖的な環境が生み出す緊張感と、それでも失われへん人間らしさ――その対比が胸を打つんよ。登場人物たちの行動や感情がリアルに描かれていて、まるで自分もその場にいるような感覚に包まれるねん。この作品は、人間の本質を考えさせられるだけやなく、小さな希望が心に響く一作やで。深く考えさせられるのに、読みやすさも兼ね備えているから、幅広い読者におすすめやわ!
講評会では、作品のテーマやキャラクターの心理描写、象徴的な小道具の役割などについて熱く語り合ったで。…続きを読む